■なんだかわからない…普天間を新田原? 口蹄疫の秘密はこんなこと??

 いつもの小料理屋にいつもの商店街の連中。梅雨入り前のひととき爽やかな夕刻。テレビのニュースは宮崎県の口蹄疫を伝えている。川南町、新富町辺りは牛・豚を全頭殺(さつ)処分。

「同じ牛小屋で感染した牛が出ると、みんな殺される」
 クリーニング屋は遠い九州・宮崎で何やら困っているらしいと生ビールの中ジョッキをぐびぐび。

「10キロ以内は、みな殺しだ」
 宮崎の牛さん豚さんはたいへんだと酒屋の大将は同情している。

 空豆の小鉢をだす女将は、夏日だったためか落ち着いた江戸小紋の単衣に白い割烹着。

「赤松農相は居直ってる」
 記者インタビューに、今回の口蹄疫について「何一つ反省することは無い」と言い放った。
「赤松は野党の発想ですよ」
 ポツリと言ったのは税務署員。政府は世の中の出来事すべてに責任がある、被害が拡大しているのに反省点ゼロってことはあり得ない。

「でも、小澤さんや鳩山さんが口蹄疫を流行させたんじゃないでしょう」
 ちょっと朝日新聞みたいな言い分ね、と女将。

「役人は責任を承知してる。だから年がら年中、逃げ道や言い訳を考えてるのさ」
と言って鉄道員はゴクリと生ビールを一口。

「宮崎の人は大変みたいですねえ」
「町が滅びると町長が言ってるし…」
 生ビールを飲み終えたクリーニング屋は、ぬる燗を頼んだ。

「うーん、新富町か」
「お前の叔父さんがいたところだな」
 タバコ屋の隠居の叔父さんは陸軍落下傘部隊の若い将校で、新富町の新田原飛行場にいた。

「なんだか妙に都合のいい話だ」
 鉄道員も燗酒を頼んだ。
「どうしたんですか?」
 モロキュウ、板ワサを受け取りながらクリーニング屋と酒屋が聞く。
「いや、何か気になる」
 普天間のごたごたが何時までも終わらない。新田原基地を米軍と共用させ、普天間の米軍を移す話が聞こえてくる。宮崎県の経済が破綻すれば条件交渉が簡単になる。

「ふざけるな。叔父さんたちの敵は、米軍だったんだぞ」
 新田原基地は「にゅうたばる」と方言で言うが「Newたばる」ではない。ぶつぶつ、そんなことを言い続ける隠居。
「ふふん」
 横須賀も佐世保もとっくに米海軍の軍港になってるとウンザリした顔で盃を口に運ぶ鉄道員。

「それじゃあ、ウイルスは民主党がまいたって言うんですか」
 いくら小澤さんでも、そこまではしないと言う女将。

「あの顔、悪いことは何でもやりそうだけどな」
 酒屋の大将はひとり頷いている。
「さすがに、そこまではやるまいよ」
 クリーニング屋は首を振り、盃に酒を注ぐ。

「それは永久にわからない」
 さり気なく言った税務署員。



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