■なんだかわからない…黒木瞳の貧乳またはタケシとタモリの尻の穴

 昼間の空は既に夏色になり始め、日暮れもだいぶ遅くなった。いつもの小料理屋にいつもの連中。

黒木瞳のさ」

 アマゾンで
『失楽園』のDVDを買った、少し安かったとクリーニング屋が言った。

「なぜ役所広司と言わない」
 タバコ屋の隠居が聞いた。

「そりゃ、黒木瞳でしょう」
 目玉は黒木で、相手役は役所広司でも、例えば佐藤浩市でも中井貴一でも誰だって同じと言う。

「ダメですか、黒木瞳は」
 オッパイが小さいからだなと酒屋の大将が隠居をうかがいながら言う。

「バカヤロ」
 乳の大小じゃないと隠居。あいつは宝塚に恨みがあるのかとポツリ。退団後、テレビで主演した役が心中で生き残った女だった。その後、『化身』『失楽園』と全裸と性行為が売り物の映画に出続ける。

「グラマーじゃない体を、うまく使ったな」
 ベッドシーンで貧乳を売り物にした映画はなかった。微乳、貧乳の女優が激しい性交を演じる。これを大げさに宣伝に使い映画を大ヒットさせた。もともと原作は性愛場面が評判だったから宝塚歌劇団のイメージとは差がありすぎ。したたかな女だと鉄道員は言う。

「失楽園って製作いつでしたっけ」

 クリーニング屋はケースを見て平成9年、12年前だとは言う。

「今48歳だから、まだ30歳代のときか」

「そういうことは、あるな」
 あの中村玉緒だって、時代劇専門チャンネルでやってる50年前の映画では若くてかわいいと言い、隠居はヤッコ豆腐に箸をつける。

「そうですね」
 今50歳の室井滋が金に困って日活ロマンポルノに出たのは昭和59年、まだ20代。桃井かおりが裸になったのも、秋吉久美子が脱いだのもハタチ前後のこと。
 室井も桃井も秋吉も、50、60歳の今ではヌード出演の声もかかるまい。ビデオ、DVDに映像が残るから見ることができる。

 いかに貧乳とはいえ、黒木も50歳目前の今と30代では裸の体が違うだろう。

「そう言えばタモリもタケシもサンマも、あの頃は若かった」
 ふと昔を振り返る眼をしたクリーニング屋。

「やめろ、あの連中の尻の穴を見たいのか」
 言ったのは酒屋の大将。

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